水際対策を緩和、高リスク指定国・地域がゼロに
(英国)
ロンドン発
2021年10月29日
英国政府は10月28日、イングランド渡航時の水際対策のさらなる緩和を発表した。11月1日午前4時(英国時間)以降、実施される。
まず、政府指定宿泊施設での自主隔離などが義務付けられる赤(レッドゾーン、高リスク)の国・地域に指定していた7カ国を、赤以外の国・地域へと移行。これにより、全ての国・地域からの入国者について、自宅などでの自主隔離が認められるようになる。ただし、赤の国・地域の対象については3週間ごとに見直しを行う。
また、赤以外の国・地域から入国する場合、特定の国・地域のワクチン接種完了者(注)は渡航前検査、入国後8日目以降の検査、10日間の自主隔離を不要とするなどの措置が取られているが、この対象国・地域を拡大、現在の55カ国・地域に新たに、31カ国・地域を追加する。
スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの各自治政府については、英国政府の措置のうち、7カ国の赤以外の国・地域への移行については追随。一方、水際対策上の緩和措置の対象となるワクチン接種完了者の対象国・地域については、新たに35カ国・地域を追加する。
各自治政府もワクチン接種完了者に対する検査条件を緩和
赤(レッドゾーン、高リスク)以外の国・地域からイングランドに到着するワクチン接種完了者と18歳未満の者については、入国後2日目までのPCR検査を、より安価で簡便な迅速抗原検査で代替する措置を予定どおり10月24日に導入した。同措置については10月31日午前4時(英国時間)以降、他の各自治政府でも導入される。なお、各検査の提供事業者については英国政府サイトから確認が可能となっている。
(注)「ワクチン接種完了者」の定義は2021年9月21日記事、2021年10月11日記事、英国政府サイト参照。
(山田恭之)
(英国)
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