米CDC、モデルナ製とJ&J製ワクチンの追加接種も推奨

(米国)

ニューヨーク発

2021年10月25日

米国疾病予防管理センター(CDC)のロシェル・ワレンスキー所長は10月21日、新型コロナウイルス用ワクチンの追加(ブースター)接種の対象者の範囲およびワクチンの種類の拡大を推奨する内容を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。これは、米国食品医薬品局(FDA)が10月20日に同内容を承認したことを受け、CDCの予防接種諮問委員会(ACIP)で接種推奨の要否について採決を行った結果、賛成15票、反対0票で決定されたことを受けた判断となる(「ウォール・ストリート・ジャーナル」紙電子版10月21日)。

追加接種に関しては、これまではファイザー・ビオンテック製のみが承認されていたため、対象者のうち、同社製ワクチンの接種を受けて6カ月が経過した者のみが認められていた(2021年9月27日記事参照)。しかし、今回の発表では、対象者のうち、モデルナ製を受けて6カ月が経過した者とジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)製接種を受けて2カ月経過した者への追加接種も推奨するとともに、追加接種は前回受けたメーカーのものに限定しなくてもよくなった。

対象者は、65歳以上の高齢者および、18歳以上で看護施設などの長期ケア機関に勤める者、18歳以上で基礎疾病のある者外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます、18歳以上で生活面で高リスクにある者(注)となっている。CDCはまた、今回はこれらの対象者に加え、J&J製のワクチンを接種してから2カ月が経過した者は、上記対象範囲に当てはまらない場合でも、3社製いずれかの追加接種を受けることを推奨した。

(注)医療機関従事者、消防士、警察官、教職員、食品・農業従事者、製造業従事者、刑務官、郵便局員、公共交通機関職員、スーパーマーケット店員などが例として挙げられている。

(吉田奈津絵)

(米国)

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