欧州自動車市場、HEV新規登録台数の割合が初めてディーゼル車を上回る

(EU)

ブリュッセル発

2021年10月27日

欧州自動車工業会(ACEA)は10月22日、EU26カ国(マルタを除く、注1)の2021年第3四半期(7~9月)の乗用車の燃料タイプ別新規登録台数について、ハイブリッド式電気自動車(HEV)が20.7%を占め、四半期単位でディーゼル車(17.6%)を初めて上回り、ガソリン車に次ぐ2位となったと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした(添付資料図参照)。

世界的な半導体の供給不足の影響を受けて、ACEAの10月15日付の発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、9月の乗用車の新規登録台数が9月としては1995年以降最も少なくなるなど、7月以降は新規登録台数が前年同月比で約19~23%下回る月が続いている。ACEAは第3四半期の減少分はガソリン車とディーゼル車がほぼ全て引き受けたと分析。ガソリン車は2021年第3四半期も燃料タイプ別で最大シェア(39.5%)を占めているが、台数は前年同期比で35.1%減少した。ディーゼル車の登録台数は前年同期比50.5%減とほぼ半減した(添付資料表1参照)。

EVなど代替燃料車が占める割合は前年同期の約2倍に

対照的に、バッテリー式電気自動車(BEV)や、プラグインハイブリッド車(PHEV)、HEVの新規登録台数はそれぞれ前年同期比で56.7%増、42.6%増、31.5%増と躍進し、全体に占める割合はそれぞれ9.8%、9.1%、20.7%となった。このうち、BEVとPHEVについては、欧州の4大市場(注2)の1つイタリアでは2倍以上となるなど、多くの国で大幅な増加となった。また、HEVは、平均で前年同期比69.3%増となった中・東欧の12カ国の市場が登録台数増加を牽引した(添付資料表2参照)。

その他の代替燃料車(新規登録台数の3.3%)では、天然ガス車(NGV)が欧州最大の市場のイタリアで振るわなかった(39.0%減)ことが影響し、新規登録台数は前年同月比48.8%減だった。一方、液化石油ガス(LPG)車などは、フランス市場が好調(同約2倍)だったことから、他国の減少分を補い、全体で同28.1%増だった。

EVなど代替燃料車が2021年第3四半期の新規登録台数に占める割合は合計で42.9%で、前年同期の24.6%から約2倍となり、欧州自動車市場の販売傾向の変化が見て取れる結果となった。

(注1)ACEAでは、マルタはデータ入手不可能として、統計に含めていない。

(注2)ACEAでは、ドイツ、フランス、イタリア、スペインを欧州4大市場としている。

(滝澤祥子)

(EU)

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