デルタ型変異株デルタプラスを確認も、外国人受け入れ計画に変更なし

(タイ)

バンコク発

2021年10月28日

タイ保健省は10月26日、新型コロナウイルスに関する会見(保健省外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)で、デルタ型変異株である「デルタプラス」について言及、同変異株の感染者を国内で確認したと明らかにした。感染者は1人しか確認されておらず、感染患者の病状も回復している。

会見のポイントは以下のとおり。

  • タイで先日、デルタ型変異株である「デルタプラス」の感染者を確認した。
  • 検査の結果、この患者が感染したデルタ型変異株は「AY.1」だった。なお、英国で現在、感染が懸念されているデルタ型変異株は「AY.4.2」であり、この種類の変異株はタイで現時点では確認されていない。
  • 従来のデルタ型変異株と比べてデルタプラスが重症化するといった明確なデータはない。
  • デルタ型変異株患者を確認したことによって、11月1日からの外国人観光客受け入れ再開計画を見直す必要はないと認識している。
  • 今回の会見がタイへの入国希望者との信頼関係を構築すると考える。
  • 外国人観光客の受け入れ準備は計画どおり進んでいる。例えば、空港で外国人観光客の受け入れ体制を確認するため、模擬練習を2回実施するなどだ。

タイ政府は11月1日から開始予定の外国人観光客受け入れ再開計画で、強制隔離を免除する対象国・地域のリストの公表(2021年10月22日記事参照)や観光開国パイロットエリアの開設(2021年10月27日記事参照)など、外国人観光客の受け入れ準備を進めている。

(岡本泰、ナオルンロート・ジラッパパー)

(タイ)

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