新型コロナ対策の夜間外出禁止令を解除
(ケニア)
ナイロビ発
2021年10月22日
ケニアのウフル・ケニヤッタ大統領は10月20日の演説で、新型コロナウイルス対策の夜間外出禁止令を翌21日に解除すると発表した。ケニアでは新規感染者が急激に減少し、陽性率が2週間続けて5%を下回っている。大統領は演説の中で「(新型コロナから)生き残れるかどうかという段階から、共存を意識するときがきた」と述べた。
2020年のケニア経済は約30年ぶりのマイナス成長となり、特にホテル・レストラン業のGDP成長率はマイナス47.7%と大きく落ち込んだ(2021年9月15日記事参照)。夜間外出が許されるのは2020年3月末以来、約1年7カ月ぶり。夜間(午後10時~翌日午前4時)の営業が禁止されていた飲食業にとっては追い風となる。
保健省の20日の発表によると、1回目のワクチン接種を終えた人のうち2回目の接種をしている割合は36.7%で、ワクチン普及率は成人の4.8%にとどまっている。
(久保唯香)
(ケニア)
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