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米国サプライチェーンの最適化、ジェトロがFTZに関するセミナーを開催

(米国)

ロサンゼルス発

2021年10月13日

ジェトロは10月4日、第4回米国の最新物流事情オンラインセミナー「外国貿易地域(FTZ)の有効活用」を開催した。米国では輸入の増加が続くことが予想されており、サプライチェーンの最適化が求められる中、ロサンゼルス地区でFTZ設立を担当する、ロサンゼルス港湾局の森本政司氏が、米国の輸入におけるFTZの活用方法やメリットを解説した。本セミナーには122人の日系企業関係者が参加した。

森本氏は、FTZプログラムの目的や監督機関について解説した上で、米国には連邦政府から認可を受けたFTZは国内に260カ所あり、そのうち、17カ所のFTZがカリフォルニア州に所在する、と述べた。FTZ利用のメリットとして、関税の節約、税関使用料の節約、損失分に関する節約のほか、外国での返品の場合に書類の提出や関税の払い戻しがないといった点を挙げている。これらの優遇措置を米国の輸入者が利用する方法として、FTZの認可を受けた倉庫事業者の活用を挙げるとともに、一定規模以上の輸入をする場合は、自らがFTZの認可を取得することを勧めている。FTZ内で加工や組み立てを行った場合の優遇措置としては、輸入した部品の関税率とFTZで製造した完成品を比較し、低い方の関税を支払うことができる点を挙げている。

税関使用料の節約の具体例としては、FTZ域内では週単位でのまとめての通関が可能な点を挙げている。通常の場合は、通関ごとに費用が発生するが、FTZを利用する場合は、税関使用料は1回分しかかからない。

本セミナーでは参加者の要望により、FTZの活用方法に加えて、最近のロサンゼルス港湾の混雑状況についても紹介された。港湾への設備投資は入港するコンテナ船の数を予測した上で計画的に行われているが、現在その数は予測を上回っており、港の許容範囲を超えてしまっている、と解説した。ロサンゼルス港でのコンテナ船混雑の解消は2021年内は難しく、2022年の春先以降も続くと予想している(2021年9月24日記事参照)。

本セミナーは、こちらのページでオンデマンド配信中。説明資料もダウンロード可能。米国の最新物流事情セミナーはシリーズ開催を予定しており、引き続き米国物流の現状を解説するセミナーを実施の予定。

(サチエ・ヴァメーレン)

(米国)

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