海外での新型コロナワクチン接種者も韓国入国後の私的集まり制限の例外を適用

(韓国)

ソウル発

2021年10月08日

韓国の中央災難安全対策本部は10月5日、海外で新型コロナワクチンの接種が完了した人に対し、国内でのワクチン接種確認書(証明書)を発給すると発表した。

これまで、海外での新型コロナワクチン接種者は、韓国入国時の隔離免除(2021年9月24日記事参照)を申請する際に、出国する国などでのワクチン接種証明を提出していても、韓国入国後の社会的距離確保の例外(インセンティブ)(注1)は、適用されていなかった。今回、海外でのワクチン接種者からの要望を踏まえ、海外でのワクチン接種(注2)を韓国国内で確認し、証明書を発給することになった。これにより、証明書を所持する人は、韓国入国後の社会的距離確保の例外(インセンティブ)が適用される。

10月7日から、海外で隔離免除書の発給を受けて入国した韓国人と外国人は、住所地を管轄する保健所で、出国した国などで発給されたワクチン接種証明書と隔離免除書を提示、国内予防接種システムに接種履歴を登録の後、韓国でのワクチン接種確認書が発給される。ワクチン接種確認書は、紙媒体、電子媒体(注3)のいずれの発給も可能。

(注1)例えば、「レストラン・カフェ、家庭での私的な集まり」はワクチン接種が完了していない場合、規制が最も厳しい「4段階」地域では午後6時以前は4人まで、午後6時以降は2人まで可能だが、ワクチン接種完了者を含めると6人まで可能。

(注2)ワクチンの範囲は、世界貿易機関(WHO)承認のワクチン(アストラゼネカ、ファイザー、モデルナ、ヤンセン、シノファーム、シノバック)に限る。

(注3)本人名義の韓国国内の携帯電話を所有している場合、専用のアプリ(アプリ名:「COOV」)を通じた確認書の発給。

(当間正明)

(韓国)

ビジネス短信 5550fc8ba433124d