米エネ大手GEリニューアブルエナジー、モロッコの陸上風力発電施設を拡張へ

(モロッコ、米国)

ラバト発

2021年10月19日

米国のGEリニューアブルエナジー(GE Renewable Energy外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)は、モロッコの大手エネルギー企業ナレバホールディング(Nareva外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)の100%子会社エナジー・エオリエンヌ・マロック(EEM)と、アフティサト風力発電施設の拡張契約を9月30日に締結した。

今回の契約によって、GEはモロッコ南部ボージュドール近郊に位置するEEMの風力発電施設に5メガワット(MW)の陸上風力発電タービン40基を供給し、20年間の運営管理を行うことになる。同施設は2023年の稼働予定となっている。

同施設では2018年から、スペインの風力発電機器大手シーメンスガメサ・リニューアブルエナジー(Siemens Gamesa Renewable Energy外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)製のタービン(3.6MW)56基が稼働している。現在の発電容量は201.6MWで、拡張後は倍の401.6MWとなる見込みだ。これによって、モロッコ政府が掲げる、2030年までにエネルギー生産の52%を再生可能エネルギー化する計画(2021年10月6日記事参照)の後押しが期待される。

GE最大級の陸上型風力発電機「サイプレス」型をモロッコに導入するのは初めてで、中近東アフリカ地域でも最大級の施設となる。同社はプレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで「モロッコは風力発電で大きな可能性を持ち、再生可能エネルギー導入に先駆的に取り組んできた」と評価し、モロッコ政府との連携と事業の成功に期待感を示した。

(本田雅英)

(モロッコ、米国)

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