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インフレ懸念で中銀が1.25ポイント利上げ、過去20年で最大の上げ幅

(チリ)

米州課

2021年10月21日

チリ中央銀行は10月13日、政策金利を1.25ポイント引き上げて2.75%とすることを発表した。7月以降4カ月連続の引き上げとなるが、1.25ポイントは2001年8月以降で最大の引き上げ幅だ(添付資料図1参照)。

中銀はプレスリリースの中で、今回の利上げの理由としてインフレの加速を挙げている。9月の消費者物価上昇率は前月比1.2%と2008年6月以降最も高く、前年同月比では5.3%となり、9月に中銀が予測した数値を上回った(添付資料図2参照)。インフレ加速の一因としては、新型コロナウイルス感染拡大以降3度目となる年金積立額の引き出し法の施行(2021年4月30日記事参照)が指摘されている。現在4度目の年金積立額引き出しが議論されているところだが、さらなるインフレの進行を懸念する政府は、これに対して慎重な姿勢を示している。

また、経済活動の再開と活発化も、今回の大幅利上げの背景にある。8月の経済活動指数(IMACEC)は前年同月比19.1%増、季節調整済みの前月比でも1.1%増となっている。特にサービス産業は、新型コロナウイルス感染拡大前の活動レベルに戻っている。また、失業率も2020年の6~8月には12.9%を記録したが、その後は下がり続け、2021年6~8月は8.5%となっている。

中銀はインフレ目標値を年率3%と設定しているが、2021年はその目標値を超過する可能性が高くなっている。インフレの動向を見極めながら、今後の政策金利も慎重に決定していくとしている。

(佐藤輝美)

(チリ)

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