ぐるなび、武漢市で日本産食品商談会を開催

(中国)

武漢発

2021年09月28日

中国・湖北省武漢市で9月16日、「日本産人気食品オフライン商談会」(以下、商談会)が開催された。商談会は、グルメ情報サイト大手のぐるなびが主催し、ジェトロが後援、中国食品土畜輸出入商会が運営を行った。商談会は、武漢市における日本産食品の販路開拓を目的とし、会場では日本産食品(飲料、酒類、菓子、インスタント食品など)8社のPRセミナーや試食・試飲会、自由商談などが行われた。武漢市の食品バイヤーや小売店、飲食店など18社20人が参加し、活発な商談が行われた。

写真 日本産人気食品オフライン商談会(ジェトロ撮影)

日本産人気食品オフライン商談会(ジェトロ撮影)

写真 日本産食品PRセミナーの様子(ジェトロ撮影)

日本産食品PRセミナーの様子(ジェトロ撮影)

写真 試飲・試食会の様子(ジェトロ撮影)

試飲・試食会の様子(ジェトロ撮影)

商談会を主催した、ぐるなび上海社董事総経理の劉昊氏は「武漢は中国中部エリアにおける交通のハブで、地理的にも重要な都市。1線都市(北京や上海、広州など)では日本産食品の市場が飽和しつつあるが、新1線都市(注)の武漢では、まだ日本産食品市場に拡大の余地がある。消費力も高く、また親日的な人が多い都市のため、今後さらに日本産食品への需要は高まるのではないか」と述べ、武漢における日本産食品市場の拡大に期待を示した。

武漢市では、新型コロナウイルス感染拡大による都市封鎖の影響から消費が大きく落ち込み、2020年の社会消費品小売総額は前年比20.9%減だった。しかし、2021年上半期には前年同期比28.1%増となり、同市統計局も「武漢市の消費市場は徐々に改善しつつある」との前向きな見方を示している。武漢市政府は、消費の拡大に向けた目標なども発表しており(2021年8月3日記事参照)、今後もさらなる消費市場の回復と拡大が期待される。

(注)北京市や上海市、広州市などの1線都市に準ずる規模の大都市。武漢市のほかに、成都市、重慶市、杭州市、南京市、蘇州市など15都市が該当する

(片小田廣大)

(中国)

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