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加盟国の増加はCPTPPの魅力を増大、タイ商務省は研究・検討を加速

(タイ)

バンコク発

2021年09月22日

タイ商務省貿易交渉局(DTN)のオラモン・サッタウィータム局長は9月20日、中国の環太平洋パートナーシップに関する包括的および先進的な協定(CPTPP)加入申請(2021年9月17日記事参照)について、「(タイを含めて)多くの関係者の関心を集めている」と述べた(DTN発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。タイは以前からCPTPPへの参加に関心を有しており、2021年に入ってからも加入検討のための運営小委員会を設置するといった動きがある(2021年3月12日記事参照)。

オラモン局長は「中国、英国などによるCPTPP加盟国の増加は、同協定をより魅力的にする」と述べた。DTNによると、中国が加盟した場合、CPTPP加盟国の総人口は現在の5億人から19億人(世界人口の25%)、GDP総額は10兆5,000億ドルから25兆3,000億ドル(世界全体の約3割)に拡大する。

中国のCPTPP加入により、加盟国における中国の貿易・投資機会がさらに拡大し、加盟国は地域のサプライチェーンの中で、中国が有する原材料供給国・生産拠点としての強みを利用できるという。また、中国が新たな世界標準というべきCPTPP基準に合わせ、知的財産保護や労働者の権利、電子商取引、環境保護、国営企業などのルールや基準をアップグレードする用意がある点も指摘し、「新たな潮流になりうる」と述べた。

ただし、国内にはタイのCPTPP加入に反対する声もあり、「CPTPP加入から得られる恩恵を中心に、長所と短所を徹底的かつ慎重に再検討する必要がある」として、タイの協定加入自体に関する認識は示さず、研究・検討を加速させる、と述べるにとどめた。慎重に検討する必要がある要因として、関税撤廃率・市場自由化度合いの高さや原産地規則、貿易円滑化など、CPTPPが要求する水準が高い点などを挙げている。

CPTPP加盟国であるベトナムの先見性をうらやむ声も

9月20日付のタイ最大手紙「タイ・ラット」では、同紙コラムニストが「中国のCPTPP加入は円滑には進まない見込みだ」との見方を示した。一方、ベトナムはCPTPP加盟国として大きな貿易メリットを得るとして、同国政府の先見性を指摘している。タイも加盟国になれば、貿易増大のメリットを享受できる可能性があるとした。

(北見創、シリンポーン・パックピンペット)

(タイ)

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