6月の貿易黒字は104億9,600万豪ドル、過去最高を記録

オーストラリア統計局（ABS）は8月5日、2021年6月の貿易収支（財・サービス収支）を発表した。6月の貿易黒字は104億9,600万オーストラリア・ドル（約8,501億7,600万円、豪ドル、1豪ドル＝約81円）となり、過去最高を記録した。小麦などの穀物が豊作だったことに加え、鉄鉱石や石炭などの資源輸出が好調で、黒字幅が増大した。

2021年第2四半期（4～6月）の財の輸出（非貨幣用金を含む）は、前期比7.0％増の1,104億5,700万豪ドルとなった（添付資料表1参照）。品目別にみると、非貨幣用金が24.6％減と落ち込んだ以外は全ての品目で増加した。特に、石炭（13.3％増）、燃料（13.3％増）、鉄鉱石・鉱物（10.2％増）などの鉱物資源が大きく伸びたほか、輸送機器（16.2％増）、肉・肉調製品（8.3％増）、機械（6.5％増）などの増加が顕著だった。

財の輸入は、前期比2.9％増の839億8,900万豪ドルとなった（添付資料表2参照）。品目別にみると、燃料・潤滑油（21.0％増）、工業輸送機器（18.6％増）が大きく増加したほか、自動車（6.5％増）、民間航空機・関連機器（6.2％増）、機械・工業製品（4.7％増）などが伸びた。一方で、通信機器（13.3％減）、家電製品（8.4％減）、食品・飲料（3.9％減）、輸送機械部品（3.4％減）などが減少した。

（住裕美）