ハノイ市は社会隔離を15日間延長、全国的に新型コロナ感染収まらず

(ベトナム)

ハノイ発

2021年08月10日

ベトナムの首都ハノイ市は、新型コロナウイルス対策の首相指示16号(16/CT-TTg)に沿った厳格な社会隔離措置を市内全域で8月23日午前6時まで延長することとした。同措置は当初、7月24日午前6時から8月7日午前6時まで適用する計画だったが(2021年7月27日記事参照)、感染状況が十分に改善していないため、さらに15日間の延長となった。

ハノイ市では直近7日間の新規感染者が1日平均80人前後で推移している。ホーチミン市(1日平均4,000人前後)やビンズオン省(1,500人前後)などの南部地域よりは少ないが、社会隔離措置下でも感染者数が減少せず、デルタ型変異株の感染拡大に警戒が高まっている。

今回の措置延長では、不要不急の外出制限などが継続となったほか、感染リスクごとに地域を区分する取り組みが示された。感染リスクの低い地区は、グリーンゾーンに区分し、地域社会ごとに住民の往来を管理することで、同地区内へのウイルス流入を防ぐ。工場や事業所、市場、スーパーマーケット、医療施設は感染リスクのあるオレンジゾーンに区分し、営業には当局の許可が必要となる。感染リスクの高い地区はレッドゾーンとして隔離し、感染を封じ込める。また、仕事目的で外出する際には、身分証明書に加えて、勤務先の発行する通行証、業務割り当てやスケジュールのわかる書類を携帯する必要がある。

写真 ハノイ市内のグリーンゾーンのゲート(ジェトロ撮影)

ハノイ市内のグリーンゾーンのゲート(ジェトロ撮影)

ハノイ市の措置延長に伴い、周辺の省・市との往来制限も続いている。ハノイ市内から周辺省・市に通っていた日系企業の社員は、勤務先のある省・市内のホテルやアパートなどに一時的に宿泊するか、在宅勤務で対応している。物流については、港のあるハイフォン市の検問で、通行許可と運転手の陰性証明書の提示が必要なため、一部渋滞が発生している。

ベトナムの市中感染者は8月9日朝時点で累計21万3,200人。直近の8月8日の1日当たり市中感染者は9,684人で、過去最多を更新した。感染者の多いホーチミン市をはじめとする南部19省・市(注)では、首相指示16号に沿った社会的隔離措置を8月2日から14日間延長した。中部のダナン市も、7月31日午後6時から追って通知があるまで、同じ措置を実施している。

(注)南部19省・市は、ホーチミン市、ドンナイ省、ビンズオン省、ビンフォック省、タイニン省、バリア・ブンタウ省、カントー市、ティエンザン省、ロンアン省、ビンロン省、ドンタップ省、ベンチェ省、ハウザン省、アンザン省、バクリュウ省、ソクチャン省、チャビン省、カマウ省、キエンザン省。

(庄浩充)

(ベトナム)

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