カルナータカ州で新首相が就任

(インド)

ベンガルール発

2021年08月03日

インド与党・インド人民党(BJP)は7月27日、インド南部カルナータカ州の首相として、同州の内務相を務めるバサバラージ・ボンマイ氏を選出し、同氏は28日に行われた首相就任式において、第23代首相に正式に就任した。前首相のイェデュラッパ氏は7月26日に突然の辞任を発表、所属政党であるBJP内で後任者選出に向けた協議が行われていた(2021年7月29日記事参照)。

ボンマイ首相は現在61歳で、1998年に州議会議員に地域政党のジャナタ・ダルから初当選、2008年にBJPに入党し、州政府や議会の要職を歴任してきた。イェデュラッパ氏と同じ、ヒンドゥー教宗派のグループで非常に近しい関係にある。

報道では、イェデュラッパ氏の辞任は、BJP中央部からの働き掛けによるもので、背景には党中央部とイェデュラッパ氏との確執もあったとされている。しかし、同氏の腹心ともいえるボンマイ首相の就任により、現行の政策が継承され、イェデュラッパ氏の政治的な影響力も続くとみられている。

(鈴木隆史)

(インド)

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