カルナータカ州首相が辞任

(インド)

ベンガルール発

2021年07月29日

インド南部カルナータカ州のB・S・イェデュラッパ首相は7月26日、自らの辞任を発表した。2019年7月の州首相就任からちょうど2年での退陣となる。同首相は、1970年代から与党・インド人民党(BJP)の支持団体に従事し、同党の支持基盤の弱かったカルナータカ州における勢力拡大に貢献してきた。いずれも短期ながら2007年、2008~2011年、2018年にも州首相に就任した実績を持ち、今回は自身4度目の任期だった。

カルナータカ州では2019年7月、H.D.クマラスワミー州首相率いるインド国民会議派(コングレス)と地域政党のジャナタ・ダル〔JD(S)〕の連立政権が失脚、イェデュラッパ氏が率いるBJPの政権復帰が実現した経緯がある(2019年8月7日記事参照)。

辞任の理由は明らかになっていないが、現地報道では、新型コロナウイルス感染拡大第2波への対応不備、同じく政治家である身内のスキャンダルなどを受けて、党中央部からの働き掛けがあったとの見方がされている。後任はBJP幹部間の協議により、数日内に決定される見込みだ。

(鈴木隆史)

(インド)

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