シドニー、新型コロナのワクチン接種完了者への制限緩和を発表

(オーストラリア)

シドニー発

2021年08月30日

オーストラリアの最大都市シドニーを州都とするニューサウスウェールズ(NSW)州政府は8月26日、新型コロナウイルスのワクチン接種回数が目標とする600万回に到達したことを受けて、9月13日から2回目の接種完了者を対象に行動制限措置の一部緩和を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。25日の発表では、同州における16歳以上で初回の接種が完了した人の割合は61.47%、2回目の接種が完了した人の割合は32.95%、接種回数の合計は616万回になる(オーストラリア連邦政府保健省PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます))。

シドニー大都市圏における地方行政区域ごとの制限緩和は以下のとおり。

  • 感染拡大が懸念されるエリアに指定されている12の地方行政区域(2021年8月23日記事参照)に居住し、全ての成人が2回目の接種完了者である世帯(家族)は、屋外で集まることができる。ただし、1日1時間の外出制限、夜間外出制限、自宅から5キロ以内までの移動制限など現行の制限措置内に限る。
  • 上記の地方行政区域以外に居住する2回目の接種完了者は、居住する地方行政区域内もしくは自宅から5キロ圏内において、5人まで屋外で集まることができる。

NSW州政府、ワクチン接種率ごとの制限緩和の指針を発表

NSW州政府は、ワクチン接種率に応じた制限緩和の指針についても同日発表した。内容は以下のとおりとなる。

  • 接種率70%:2回目のワクチン接種完了者に対して、家庭、コミュニティ、産業における行動制限措置を緩和する。
  • 接種率80%:家庭、コミュニティ、産業における行動制限措置をさらに緩和していく。

(遠藤泰平)

(オーストラリア)

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