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大寒波到来、天候不順でインフレ懸念増す

(ブラジル)

サンパウロ発

2021年08月05日

ブラジル国立気象研究所(INMET)は7月30日、ブラジルに寒気団が28日から到来したと発表した。INMETがサンパウロ市に設置した気象観測所では、気温は30日未明に4.3度となり、今世紀最低水準を記録した。

30日には南部パラナ州でマイナス7.3度を記録したほか、同じく南部サンタカタリーナ州や南東部ミナスジェライス州でも氷点下を観測した。今回の寒波は農作物に霜の被害をもたらしている。

金融商品・サービスを幅広く提供するXPインベスチメントスは29日、公式サイトで「7月初旬と20日に南部や南東部の農作物に霜の被害が出ていた。今回の霜の被害は、さらに拍車をかけて農作物に被害を与え、農作物の最終消費価格が上昇する」と述べている。具体的には、コーヒーや野菜、果物が最も影響を受け、同社が予測する2021年のインフレ率6.7%を0.1ポイント押し上げるだろうとコメントした。野菜の中にはトウモロコシも含まれる(2021年7月28日記事参照)。これが家畜向け飼料として使われることを踏まえると、食肉の生産コスト増大も懸念される。

中央銀行は2021年のインフレ目標中央値を3.75%(許容範囲は上下1.5ポイント)としている。30日に発表した中銀の週次レポート「フォーカス」では、同年の拡大消費者物価指数(IPCA)予測値は6.79%となっており、中銀が定める上限値5.25%を超える。

国家電力庁(ANEEL)は7月30日、降雨不足による水不足で水力発電の電力供給が減少していることを踏まえ、最も電力供給の逼迫が予想される場合の加算料金(注)を7月に引き続き8月も維持すると発表した。

霜や降雨不足といった天候不順により、2021年のインフレ加速が懸念される。

(注)電力料金は4種類に細分化されており、電力不足の場合には、基本料金に加えて、緑(十分な電力が供給できる月)から黄、赤1、赤2と加算料金を課す仕組み。8月も引き続き「赤2」分類になる。

(古木勇生)

(ブラジル)

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