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米CDC、ワクチン接種完了者でもデルタ株感染させるリスクを指摘

(米国)

ニューヨーク発

2021年08月02日

米国疾病予防管理センター(CDC)は7月30日、新型コロナウイルスの変異株であるデルタ株について、ワクチン接種完了者(注)であっても同株に感染した場合に他者に拡散させるリスクを指摘する声明外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを発表した。

CDCが同日に発表した疾病・死亡率週報外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(MMWR、以下、週報)によると、マサチューセッツ州で7月3~17日に発生したクラスター感染のうち、73.8%(469人中346人)がワクチン接種完了者だったと報告。また、感染者のうち133人のゲノム配列を検証したところ、9割がデルタ株に感染していたとしている。これを受けて、CDCのロシェル・ワレンスキー所長は「ウイルス量が多いことは感染リスクが高いことを示しており、ほかの変異株と異なり、ワクチン接種完了者であってもデルタ株に感染した場合にはウイルスを伝染させることが懸念される」と声明の中で述べている。そして、今回の発見に基づいて、ワクチン接種完了者が知らないうちにウイルスを他者に拡散させることのないよう、7月27日にマスク着用推奨のガイドラインを変更したとしている(2021年7月29日記事参照)。CDCは週報の中でも、ワクチン接種が重症化と死亡を防ぐ最重要の戦略とした上で、感染率が高くない地区でもワクチン接種の有無にかかわらず、屋内でのマスク徹底などの感染予防策の拡大を検討すべきとしている。

米国では今回の発表の前にも、連邦政府や自治体、大手民間企業が従業員に対してワクチン接種を義務付ける、または接種の有無を確認し、未接種の場合は毎週の検査を受けさせるといった方針を出すなど、デルタ株による感染拡大を受けた対応が取られていた(2021年7月30日記事参照)。今回の発表を受けて、今後はマスク着用の方針が自治体や企業において変更される可能性がある。例えば、既に小売り大手のウォルマートとクローガーは7月30日に、マスク着用に関する方針の変更を発表した。ウォルマートは、CDCの呼び掛けどおり、感染拡大地域では従業員にマスク着用を義務付けるとともに、来客にも着用を推奨する。クローガーは、ワクチン接種の有無にかかわらず、同社の店舗・施設内にいる間、全ての者にマスク着用を強く推奨するとしている(CBSニュース7月30日)。

(注)各種決められた回数のワクチン接種完了後2週間を経た者が対象で、ファイザー製とモデルナ製は2回、ジョンソン・エンド・ジョンソン製は1回の接種でワクチン接種完了とされている。

(磯部真一)

(米国)

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