ベビー・キッズ・マタニティー関連展示会「CBME China 2021」、上海で開催

(中国)

上海発

2021年07月28日

中国の上海国家会展中心で7月14~16日、アジア最大規模のキッズ・ベビー・マタニティー産業の展示会「CBME China 2021」(CBME)が開催された。主催者の発表によると、展示面積は約30万平方メートル、出展企業は約3,000社となった。

調査機関の智研諮詢は、中国のベビー・マタニティー市場規模は2020年に前年比9.8%増の3兆9,193億元(約66兆6,281億円、1元=約17円)、2021年には約4兆4,067億元と試算する。中国では、2013年に一人っ子政策を緩和した「単独二人っ子政策」(注)、2016年には全ての夫婦に2人目の出産を認める「二人っ子政策」を実施している(2021年6月8日記事参照)。

5月末の共産党中央政治局会議では「出産政策の最適化による人口の均衡ある長期的発展の促進に関する決定」を審議し、夫婦1組につき3人まで出産を認める方針を打ち出した。こうした政策の影響を受け、中国のベビー・マタニティー市場はビジネス機会の増加が見込まれる。

ジェトロはCBMEに参加し、小児科医が考案した哺乳瓶やジャングルジムなどの幼児用遊具、機能性子供靴などのベビー・キッズ・マタニティーに関連した製品を扱う日本企業8社から成る「ジャパン・パビリオン」を出展した。会期中の商談件数は2,700件を超え、出展企業から「ECを通じて販売しているが、リーチできなかったオフライン顧客の新規開拓ができた」「来場バイヤーの質が高かった」などのコメントがあった。

写真 にぎわうジャパン・パビリオンの様子(ジェトロ撮影)

にぎわうジャパン・パビリオンの様子(ジェトロ撮影)

(注)「単独二人っ子政策」とは、夫婦のどちらか一方が一人っ子である場合には2人目の出産を認めるという政策で、2014年1月から各省・自治区・直轄市で順次実施された。夫婦が2人とも一人っ子の場合、2人目の出産を認める政策「双独二人っ子政策」は2002年から開始されている。

(孟矜)

(中国)

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