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広東省の新型コロナデルタ型変異株の感染拡大抑制策、専門家が高く評価

(中国)

広州発

2021年07月05日

中国の広東省各市政府は、5月21日に新型コロナウイルスのデルタ型変異株の最初の感染者が確認されて以降、閉鎖地域内の移動制限に加え、市外・省外へ移動する人に対してPCR検査陰性証明の所持を義務付けた(2021年6月1日記事6月9日記事参照)。これらの感染抑制策が功を奏し、広州市では6月19日以降28日まで連続して新規感染事例はなく、市内の中・高リスク地域はゼロとなった。

国家衛生健康委員会の専門家チームの中国工程院院士の鐘南山氏は、広東省のデルタ変異株への感染拡大抑制策について、(1)感染源の早期特定と感染ルート解明、(2)「濃厚接触者」定義の厳格化、(3)健康コードの活用とビッグデータによる行動履歴の把握、(4)省外への移動制限策、(5)閉鎖エリアでの動物モニタリング実施という5点で評価した(6月26日「南方日報」)。

特に(2)では、広東省は感染者と発症4日前に同一空間、職場、建物にいた者を濃厚接触者として閉鎖管理を実施した。(3)では、感染者が滞在歴のある地域に行った者の健康コードに「イエローコード」を付与し、24時間以内のPCR検査に加え、その後の3日間に2回、7日間に3回のPCR検査でモニタリングを実施した。(4)は、省外への移動制限策としてPCR検査陰性証明の所持を義務化、検査時間を72時間から48時間以内に短縮した。(5)については、変異株が人から動物に、または動物から人に伝わるかの実証モニタリングを展開した。

鐘南山氏は、デルタ型変異株に対するワクチンの効果について、広州市の実例では、ワクチン2回接種者の発症率は60%弱で、発症しても軽症だった感染者が約80%に達したとし、ワクチン接種を推奨した。広東省でのワクチン供給量は6月27日までに1億2,591回分に達し、6月の1日当たり接種回数は200万回を超えた。

広州市は感染状況の長期化に備え、広州白雲空港の近くに入国者を健康管理する専用待機施設「国際健康驛駅」(敷地面積は25万平方メートル、5,000超の個室)を建設する計画を固め、9月までに運営を開始する予定という。

(盧真)

(中国)

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