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シーメンス、バイエルン州での水素・エネルギー関連プロジェクトを相次いで発表

(ドイツ)

ミュンヘン発

2021年07月29日

ドイツ電機大手シーメンスは、ドイツ南部のバイエルン州における水素・エネルギー関連プロジェクトを相次いで発表した。同州は、2020年5月に「バイエルン水素戦略」を発表している(2020年6月5日記事参照)。

同社は7月9日、バイエルン州北部に位置しチェコとの国境まで30キロほどのブンジーデル市に、国内最大級のグリーン水素製造プラントを設置すると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます、同日にくわ入れ式を行った。くわ入れ式には、マルクス・ズーダー・バイエルン州首相、フーベルト・アイバンガー・バイエルン州経済相らが参加した。

同施設では、太陽光や風力などの再生可能エネルギー100%由来の電力を使用する「グリーン水素」を製造する。使用電力は8.75メガワット(MW)で、年間最大1,350トンの水素製造を見込む。製造した水素は、バイエルン州北部のほか、隣接するチューリンゲン州、ザクセン州、隣国のチェコなどに供給される。このグリーン水素を交通部門や産業部門で利用すると、二酸化炭素(CO2)を年間最大1万3,500トン削減できる。稼働は2022年夏を見込む。施設では、シーメンス・エナジー製の最新の水電解装置が使われる。施設で発生した廃熱や、水素との分解で発生した酸素は、隣接する工場で利用される予定。

シーメンスは7月19日、同じくブンジーデル市に欧州最大級の定置型蓄電施設を設置する計画を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。出力は100MWで蓄電容量は200MW時。施設で使用するリチウムイオン蓄電システムは5,000平方メートルあり、シーメンスと米国エネルギー会社AESの合弁会社フルエンス(Fluence)が供給する。シーメンスは、再生可能エネルギー由来の電力の変動調整と安定供給にこの蓄電システムが寄与するとしている。

7月12日には、同社はバイエルン州経済省や同州交通省などと、州内で燃料電池電車の試験運行を実施する覚書を交わしたと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。具体的には、2023年半ばから30カ月、アウグスブルク市(ミュンヘンの西約70キロ)とノイシュバンシュタイン城があるフュッセン市(ミュンヘンの南西約100キロ)の非電化区間を中心に走行する。乗客を乗せての運行は2024年1月に開始の予定。車両は、シーメンス・モビリティーが製造する2両編成車両「ミレオ・プラスH(Mireo Plus H)」を基に開発されたもので、航続距離は最長800キロ。なお、シーメンスは2020年11月、ドイツ南西部バーデン・ビュルテンベルク州でも2024年から燃料電池電車の試験運行を実施することを明らかにしている(2020年12月2日記事参照)。

(クラウディア・フェンデル、高塚一)

(ドイツ)

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