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第2四半期の米新車販売、トヨタが全米で首位

(米国)

ニューヨーク発

2021年07月09日

モーターインテリジェンスの発表(7月1日)によると、米国の2021年第2四半期(4~6月)の新車販売台数は、前年同期比50.0%増の442万6,934台となった(添付資料表1参照)。新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ前年からの繰り越し需要が前期から引き続きみられたほか、比較対象である2020年第2四半期の販売台数が非常に少なかった(前年同期比33.4%減)ことなどが影響し、1981年第1四半期以降の増加率では最大となった。しかし、新型コロナウイルス感染拡大前の2019年第2四半期との比較では0.2%減となっている。

部門別にみると、乗用車が前年同期比54.7%増の107万4,198台、小型トラックが48.5%増の335万2,736台となった。伸びが限定的であった大型乗用車(0.2%増)を除き、全車種で2桁増だった。特にスポーツ用多目的車(SUV)は前年同期比59.0%増(88万5,834台増)と伸びたほか、これまで減少傾向にあった小型乗用車も65.0%増(23万5,837台増)と増加した。小型乗用車の伸びは、ホンダ「シビック」を筆頭にアジアメーカーのモデルが牽引した。

こうした好調な需要の回復を受けて、メーカーによる割引額を引き上げての販売促進は一服した。トゥルーカー・ドット・コムの調査によると、1台当たりの平均割引額は前年同期比27.3%減の3,016ドルで、2015年第3四半期(7~9月)以来最も低い水準となった。また、国内での事業活動やレジャーによる往来の増加により、レンタカーなどのフリート販売も徐々に回復している。全販売台数に占めるフリート向け販売台数の割合は、2020年第2四半期の8.1%から、12.0%に増加した(2019年平均16.9%)。

主要メーカー別にみると、販売台数でトヨタがゼネラルモーターズ(GM)を5,117台上回り、全米で首位となった(添付資料表2参照)。トヨタの首位は、データの確認できる1978年第1四半期(1~3月)以降初めて。乗用車「カムリ」が前年同期比2.0倍、クロスオーバーSUV(CUV)「ハイランダー」が2.6倍と、伸びを牽引した。中でも「ハイランダー」は2019年同期比でみても37.5%増と好調だった。次いで、GMはピックアップトラック「シルバラード」が33.9%増、CUV「トラバース」が2.0倍と伸びた。ステランティスは「ラム・ピックアップトラック」が39.8%増、ジープのSUV「ラングラー」が22.2%増となった。ホンダ、フォード、日産はそれぞれCUVの「CR-V」「ブロンコスポーツ」「ローグ」が伸びを牽引した。なお、電気自動車メーカーのテスラ(表外)の総販売台数は、前年同期比3.0倍、2019年同期比でも2.1倍の7万6,230台に伸びた。2020年に発売を開始したCUV「モデルY」が押し上げた。

他方で、好調な需要の回復に対し、世界的な半導体不足の影響による生産の停滞と在庫不足が続いている。自動車情報紙「オートモーティブ・ニュース」(7月1日)によると、6月の合計在庫台数は、5月の178万台から150万台に減少し、2020年6月と比べると130万台下回った。車両供給日数に換算すると、30日強(前年同月比61%減)にとどまった(注)。自動車産業の分析を行うLMCオートモーティブのジェフ・シュースター代表取締役は「(半導体不足に対する)先月の楽観的な見方はいったん保留され、自動車産業の回復は2022年に後ろ倒しになる可能性が高まった」と述べ、影響の長期化を懸念した。

(注)「30日強分の販売に相当する車両台数が在庫として存在している」の意。

(大原典子)

(米国)

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