国家知的財産戦略実施のための行動計画策定

(ブラジル)

サンパウロ発

2021年06月16日

ブラジル政府の知的財産省庁間グループ(Gipi)は6月9日、国家知的財産戦略(ENPI、2020年9月24日記事参照)の実施に向けた行動計画を策定した。これは2020年11月に定めたENPIの具体的な施策を取り上げたものだ。今回の行動計画の実施期間は8月から2023年7月まで。ENPIで取り上げた210の施策のうち49を優先的なものとしている。

主要な施策は以下のとおり。

  • 特許出願13%、商標出願31%、意匠出願16%のそれぞれ増加。
  • 地理的表示と団体商標の登録150件。
  • 3,000人の専門家と1,500社にビジネスとイノベーションのための知財戦略研修を提供。
  • 模倣品対策キャンペーンの実施。
  • 未処理の特許出願の8割削減。商標出願の審査期間を12カ月以内に。
  • 法案をサポートする適切な技術レポートの提出。
  • 意匠に関するハーグ協定加盟に向けた取り組み。
  • 「特許審査ハイウェイ」について少なくとも2つ以上の改善。

計画の詳細な内容や進捗状況については産業財産庁ウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで閲覧可能となっている。

(貝沼憲司)

(ブラジル)

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