保健・スポーツ省、新型コロナウイルス変異株を確認と発表

(ミャンマー)

ヤンゴン発

2021年06月18日

ミャンマー保健・スポーツ省は6月15日、ミャンマー国内で新型コロナウイルスの変異株感染者を確認と発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。変異株の種類は、アルファ(英国)型株が2人、デルタ(インド)型株が5人、カッパ(インド)型株が4人の計11人、地域別では、マンダレー地域マンダレー市4人、ザガイン地域カレー市1人、同地域タムー市2人、タニンダーリ地域ベイ市3人、ヤンゴン地域1人(海外渡航歴あり)の合計11人となっている。

ミャンマーでは、2月1日の国軍による権力掌握以前の1月には1日当たり1万6,000~1万8,000件の検査が行われていたものの、2月以降は医療従事者のCDM(市民不服従運動)などを理由として、検査数が1日当たり1,500~2,000件と激減していた(2021年2月17日記事3月2日記事参照)。そのため、公表される新型コロナウイルスの感染者数は実態を反映していないのではという意見もあった。また、ワクチン接種も進んでおらず、5月14日付の国営紙「グローバルニューライト・オブ・ミャンマー」によると、190万人以上が接種したとされるが、これは全人口の3%程度にとどまる。

6月以降の検査数と感染者数は添付資料表のとおり。検査数の増加とともに感染者数も増えており、感染実態をより反映してきているといえる。

今後は感染力が強いとされる変異株の感染拡大やワクチン接種の遅れにより、さらに感染者数が増加する恐れがある。また、最大都市ヤンゴンでは経済活動が徐々に活発化し、交通量やショッピングモールなどでの人手が増加しつつあるので特に注意が必要だ。

(田原隆秀)

(ミャンマー)

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