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2021年世界生計費調査、中東ではベイルート、テルアビブ、リヤドが上位に

(中東、レバノン、イスラエル、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、トルコ)

中東アフリカ課

2021年06月30日

米国の人事コンサルティング会社マーサーは6月22日、世界209都市を対象に海外駐在員の生計費を比較した「2021年世界生計費調査―都市ランキング」(注1)を発表した。中東では、レバノンの首都ベイルートが2020年の45位から順位を大きく上げて3位となったほか、イスラエルのテルアビブが15位、サウジアラビアのリヤドが29位と上位に入った。

同調査での中東の都市のランキングは以下のとおり(かっこ内は2020年の順位)。

  • 3位:ベイルート・レバノン(2020年45位)
  • 15位:テルアビブ・イスラエル(12位)
  • 29位:リヤド・サウジアラビア(31位)
  • 42位:ドバイ・アラブ首長国連邦(UAE)(23位)
  • 56位:アブダビ・UAE(39位)
  • 71位:マナマ・バーレーン(52位)
  • 94位:アンマン・ヨルダン(71位)
  • 94位:ジェッダ・サウジアラビア(104位)
  • 108位:マスカット・オマーン(96位)
  • 115位:クウェート市・クウェート(113位)
  • 130位:ドーハ・カタール(109位)
  • 173位:イスタンブール・トルコ(156位)

2021年調査で、中東で最も生計費が高い都市となったベイルートは、2020年3月に債務不履行となって以降も、新型コロナウイルス感染拡大や2020年8月の大規模爆発で経済が大きな打撃を受け、為替が下落。それに伴い輸入品の価格などが上昇し、消費者物価が高騰している(2021年6月28日記事参照)。

例年、中東で最も生計費が高い都市となっていたテルアビブは(注2)、2021年はベイルートに次ぐ順位となったが、引き続き生計費が高い都市であることに変わりはない。また、通貨リラ安傾向の影響などがあるとみられるトルコのイスタンブールは173位で、2020年に続いて中東で最も生計費の低い都市となった。

リヤドとドバイは、2020年から順位が入れ替わった。サウジアラビアはリヤド、ジェッダともに順位を上げており、2020年7月に付加価値税(VAT)を5%から15%に引き上げた影響などがあるとみられる。一方、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイとアブダビは、ともに2020年から20位近く順位を下げた。UAEでは、2019年から消費者物価の下落傾向が続いており、特に2020年は新型コロナウイルス感染拡大による外出禁止令やイベントの減少、観光客の激減などが影響し、消費者物価指数(CPI)上昇率は前年比マイナス2.1%となっていた(2021年3月12日記事参照)。

(注1)一般的な物価指数を測るものではなく、多国籍企業や政府機関が海外駐在員の報酬・手当を設定する際に利用するもので、ランキングは2021年3月の住居や交通、食料、衣料、娯楽の費用などを含む200以上の品目の調査に基づき、ニューヨークを100とした場合の各都市の指数を比較している。

(注2)2015年は18位、2016年19位、2017年17位、2018年16位、2019年15位、2020年12位で、中東で最も生計費の高い都市となっていた。

(稲山円)

(中東、レバノン、イスラエル、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、トルコ)

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