外国からの入国者の隔離期間、原則14日間へ延長

(マレーシア)

クアラルンプール発

2021年06月01日

マレーシアのイスマイル・サブリ防衛相は5月24日、一部の国を除き、外国からの入国者(注)の隔離期間を14日間に延長することを発表した。隔離施設は政府が指定するホテルまたは施設となる。なお、インドとバングラデシュ、ネパール、スリランカ、パキスタンからの入国者については、隔離期間が21日間となる。

健康状態によって21日間の隔離となる可能性も

マレーシア政府は新型コロナウイルス変異株の世界的な感染拡大を受けて4月29日付で、変異株の流行が確認された日本を含む40カ国からの入国者の隔離期間を原則10日間から14日間に延長していた(2021年5月6日記事参照)。また、5月14日にはインドでの感染拡大を受け、同国からの入国者については隔離期間の21日間への延長を決定した。さらに今回、国にかかわらず隔離期間を原則14日間に延長し、インド周辺国での感染拡大のため、バングラデシュとネパール、スリランカ、パキスタンを加えた計5カ国からの入国者については、政府指定のホテルや施設での隔離を21日間に延長した。

ただし、5月24日付の防衛省プレスリリースによると、隔離期間が14日間の国からの入国者についても、隔離14日目の健康状態によっては、21日間に延長する可能性があるという。

マレーシアは6月1日から14日まで、外出制限や政府が指定する業種以外の操業閉鎖を伴う移動制限令に移行したが、長期滞在パスを取得する外国人の入国手続きについては変更ない。ただし、入国管理局のカウンターが一時的に閉鎖されているため、申請や発給手続きに遅れが生じる可能性がある。最新の状況は、国家安全保障員会(NSC)の標準作業手順書(SOP)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます入国管理局外国人サービス部門(ESD)ウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを随時参照。

(注)マレーシア国民、または駐在員の雇用パスなど長期滞在パスを保有する外国人。

(田中麻理)

(マレーシア)

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