韓国政府、7月1日から海外でのワクチン接種者に対する隔離措置も免除

(韓国)

ソウル発

2021年06月17日

韓国の保健福祉部は、7月1日から新型コロナワクチンの接種完了者に対する韓国入国時の2週間の隔離期間の免除措置を、海外で接種した者に対しても適用すると発表した。

5月5日から、韓国国内で新型コロナワクチン接種を完了し、2週間を経過した韓国人および在留外国人が、一度出国し韓国に再度入国した場合、2週間の隔離期間を免除している(2021年4月30日記事参照)。

7月1日からの緩和措置では、海外で新型コロナワクチンの接種を完了した韓国人および在留外国人が隔離免除を申請する場合、(1)重要な事業上の目的、(2)学術・公益目的、(3)人道目的(葬儀参加、および、配偶者、本人・配偶者の直系尊属・卑属訪問)、(4)公務海外出張、といった基準で隔離免除を認める方針だ。

ワクチン接種者として認定されるのは、同一国家でワクチン別(注1)の推奨接種回数を接種完了し、2週間が経過した後に韓国に入国する場合のみだ。他方、南アフリカ共和国、ブラジルなどの変異株流行国(注2)から入国する場合、ワクチン接種が完了した場合であっても、今回の隔離免除措置は適用されない。隔離免除書は、現在の隔離免除申請発給手続きに従い、審査機関(関係省庁、在外公館)に隔離免除書申請書類、誓約書、ワクチン接種証明書などを提出し、審査機関で審査した後に発給される(2020年12月17日記事参照)(注3)。

(注1)WHO緊急使用承認のワクチンに限定(ファイザー、ヤンセンファーマ、モデルナ、アストラゼネカ、コビシールド、シノファーム、シノバック)。

(注2)変異株流行国は、南アフリカ共和国、マラウイ、ボツワナ、モザンビーク、タンザニア、エスワティニ、ジンバブエ、バングラデシュ、赤道ギニア、スリナム、ブラジル、パラグアイ、チリの13カ国(2021年6月時点)。

(注3)出発前72時間以内に発給された陰性証明書の提出および入国後2回のPCR検査の義務は引き続き必要。

(当間正明)

(韓国)

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