ワクチン接種者に対する感染者との濃厚接触時や再入国時の隔離措置を緩和

(韓国)

ソウル発

2021年04月30日

韓国の疾病管理庁は4月29日、国内で新型コロナワクチンの接種を完了した者(注1)で、かつPCR検査が陰性であり、症状の発症がないことを前提に、以下のとおり隔離措置の緩和を発表した。

  1. 韓国国内で新型コロナウイルス感染者と濃厚接触した場合、従来の隔離措置(14日間)を能動監視(注2)に変更する。
  2. 韓国から出国し、出国先から帰国した場合、従来の隔離措置(14日)を能動監視に変更する。

当該措置は5月5日から適用する。なお、能動監視対象者の義務に違反した場合、隔離措置に変更される。

さらに、海外でワクチンの接種を完了した者については、今後、海外の当局が発行した証明書の正当性などを確認し、検証方法を確立した上で、国家間の取り決めや相互主義の原則が適用された国から順次、隔離処置を緩和する予定。

(注1)国内で承認されているアストラゼネカ製およびファイザー製の場合、2回接種の後、2週間経過した者を指す。

(注2)自宅または施設で14日間隔離する代わりに、日常生活をしながら毎日、保健当局に健康状態を説明し、新型コロナウイルス感染と疑われる症状が発症した場合はPCR検査などを受けるなどの措置を指す。期間中、2回のPCR検査(能動監視開始から6~7日目および12~13日目)の受診を含む。

(当間正明)

(韓国)

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