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EVのリサイクル税撤廃、普及と産業振興図る

(カザフスタン)

タシケント発

2021年06月02日

カザフスタン環境・地質・天然資源省は、自動車の生産と輸入に課しているリサイクル税(2016年3月24日記事参照)について、6月4日から電気自動車(EV)には免除すると発表した(ポータルサイト「オペラトルROP」5月25日)。

リサイクル税は、国内で自動車や同部品を生産する企業やそれらの輸入業者に課すもので、現行ではEVも課税対象になっている。課税額は乗用車タイプで150MRP(注)=43万7,550テンゲ(約10万9,400円、1テンゲ=約0.25円)、バスなど大型車は400MRP=116万6,800テンゲとなっている(添付資料表参照)。EVに対するリサイクル税は当初から他の車種より低めに設定していたが、政府はゼロ課税とすることで国内のEV普及と関連産業の振興を図る。

カザフスタンでは2014年から中国や韓国の自動車メーカーがEVバスのノックダウン生産を開始し、首都ヌルスルタンやアルマトイといった大都市ではEVバスが増えている。安徽江淮汽車集団(JAC)は2021年中にカザフスタンで乗用車タイプのEV生産を開始する予定で、ユーラシア経済連合(EEU)域内への輸出も視野に入れている。EVの国内生産量を2021年に1,200台、2022年には2,000台に増産する計画だ(カザフスタン首相公式ウェブサイト2020年11月23日)。

カザフスタンは2020年12月の「気候変動に関する野心的課題サミット2020」で、2060年までにカーボンニュートラル社会を実現すると発表しており、グリーン経済への移行を進めている。EV普及はその一部だ。そのためには、ヌルスルタン市、アルマトイ市を中心に現在約100の充電スタンドがあるが、今後関連インフラをどのように整備していくか、また、発電分野では7割を占める火力発電をどのように再生可能エネルギー化していくかなど多くの課題を解決する必要がある。

(注)各種給付や社会保障などの計算に利用する計算指数。1MRP=2,917テンゲ(2021年5月時点)。

(増島繁延)

(カザフスタン)

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