第1四半期のGDP成長率(暫定値)、前期比1.7%に上方修正

(韓国)

ソウル発

2021年06月15日

韓国銀行(中央銀行)は6月9日、「2021年第1四半期国民所得(暫定)」を発表した(添付資料表1、2参照)。第1四半期(1~3月)の実質GDP成長率を前期比1.7%(暫定値、速報値比0.1ポイント増)に上方修正した(2021年4月28日記事参照)。また、2019年の実質GDP成長率(確報値)を2.2%(暫定値比0.2ポイント増)、2020年(暫定値)をマイナス0.9%(速報値比0.1ポイント増)に改定した。

2021年第1四半期の実質GDP成長率(暫定値)は、経済活動別では、サービス業などを0.1ポイント下方修正したのに対し、製造業は1.1ポイント上方修正した。支出項目別では、設備投資を0.4ポイント下方修正したものの、輸出は1.3ポイント上方修正した。

主な内訳は以下のとおり。

1.経済活動別

(1)製造業:輸送機器、コンピュータ・電子機器、光学機器、化学製品などを中心に前期3.8%増加

(2)建設業:非住居用建物と専門建設が増えて0.9%増加

(3)サービス業:卸・小売りと宿泊飲食業、金融、保険業、教育サービス業などを中心に0.7%増加

2.支出項目別

(1)民間消費:乗用車など耐久財や教育などのサービス消費を中心に1.2%増加

(2)政府消費:物件費支出などを中心に1.6%増加

(3)建設投資:建設事業などが増えて1.3%増加

(4)設備投資:機械と輸送機器の双方で増えて6.1%増加

(5)輸出入:輸出は自動車、携帯電話などを中心に2.0%増加、輸入は機械や装置、1次金属製品などを中心に2.9%増加

(当間正明)

(韓国)

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