デリー準州、新型コロナ感染沈静化で活動制限をさらに緩和
(インド)
ニューデリー発
2021年06月15日
インドのデリー準州政府は、新型コロナウイルス感染状況の沈静化を受け、先週に引き続き(2021年6月7日記事参照)活動制限のさらなる緩和を発表した。今回の措置は6月21日午前5時まで継続する。新たな緩和措置は主に以下の3点。
- 全ての独立店舗の終日営業を認める。ただし、生活必需品以外を扱う店舗の営業時間は午前10時から午後8時まで。
- 全てのショッピングモール、市場も午前10時から午後8時まで営業を許可する(店舗番号による営業制限を撤廃)。
- レストランは座席数の50%を上限とし営業を認める(ただし、感染予防対策を徹底すること)。
特に商業施設やレストランの営業については、今後1週間を試験期間とし、感染状況の推移や感染予防策の徹底を注意深く見守るとした。
一方、学校など全ての教育機関、全ての集会(社会的、政治的、文化的、宗教的集会など)、スイミングプールやスポーツ施設、映画館・劇場、エンターテインメント・アミューズメント施設、バンケットホール、ビジネス関連(BtoB)の展示会、スパ・ジム・ヨガ施設、公共の公園は引き続き閉鎖される。
デリー準州の1日当たりの新規感染者数は、6月12日には200人台まで減少、直近1週間の陽性率も0.5%以下に低下し、医療施設の一般病床、集中治療室(ICU)病床にもさらに余裕が出ている。
隣接するハリヤナ州でも、全ての店舗の営業を許可(午前9時~午後8時、店舗番号による規制を撤廃)、レストラン・バーの営業時間を午後10時まで延長(これまでは午後8時まで)、スポーツジムの営業許可(午前6時~午後8時、定員の50%を上限)など、追加で制限を緩和している。両州内の移動や州境を越える移動についての制限はない。
(村橋靖之)
(インド)
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