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ブリンケン米国務長官が中東訪問、イスラエルとハマスとの停戦維持協議

(中東、米国、イスラエル、パレスチナ、エジプト、ヨルダン)

中東アフリカ課

2021年05月31日

イスラエルとイスラム原理主義組織ハマスとの5月20日の停戦合意(2021年5月21日記事参照)を受けて、米国のアントニー・ブリンケン国務長官は停戦維持や衝突の再発防止のため、25~27日にイスラエル、パレスチナ暫定自治区、エジプト、ヨルダンを歴訪して要人と会談した。

5月25日にはイスラエルでネタニヤフ首相と会談。イスラエルの現地報道によると、共同記者会見で「米国はイスラエルの自衛権を支持している。ガザの再建に深く関与し、協力する」と述べた。また、ガザに緊急の人道的復興支援を提供するとしたが、米国がテロ組織と認定するハマスの利益にはならないようにするとも語った。この会談では、ネタニヤフ首相が米国側にイラン核合意に復帰しないように牽制したとの報道も出ている。

同日にはラマッラーに移動し、パレスチナ自治政府のアッバス議長とも会談外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます。ガザへの緊急支援として550万ドル、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)に3,200万ドルを拠出すると表明した。ガザ支援に向けて2021年内に7,500万ドルを拠出するよう、バイデン政権から米議会に要請するとの方針も明らかにした。トランプ前政権が廃止したエルサレム米総領事館を再開する意向も示した。

ブリンケン長官は米国と同様に停戦合意の仲介役を務めたエジプトとヨルダンを26日に訪問した。エジプトではエルシーシ大統領と会談。エジプトの現地報道では、中東全体の安全と安定を促進する上での両国のパートナーシップの役割について協議し、停戦継続とガザ地区の復興開始に向けての協力強化で一致した。また、中東・北アフリカ地域の安定化に向けても広く議論を行い、リビア情勢などに加えて、エジプト側から米国に「エチオピアとのグランドルネッサンスダム(GERD)」にかかる交渉(2020年1月23日記事参照)の仲介の依頼があったとされる。この後、イスラエルのアシュケナージ外相もエジプトを訪問し、30日にシュクリ外相とハマスとの停戦確立に向けて協議した。

ヨルダンではアブドゥッラー国王と会談。ヨルダンの現地報道によると、国務長官から中東地域の安全と安定を維持する上でのヨルダンの重要性を示すとともに、両国でエルサレムの保護の重要性について一致した。ヨルダン側は米国が果たした役割やUNRWAへの支援再開などのパレスチナ援助方針に対する謝意を示した。

(米倉大輔)

(中東、米国、イスラエル、パレスチナ、エジプト、ヨルダン)

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