イスラエルとハマス、停戦に合意

(イスラエル、米国、エジプト)

テルアビブ発

2021年05月21日

イスラエルと、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスとの軍事衝突が5月10日から激化していたが(2021年5月17日記事参照)、イスラエル首相府は20日、ハマスとの停戦に合意したと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。政府は同日、安全保障閣議を開催して全会一致で、エジプトが主導する無条件かつ相互の停戦提案を受け入れることを決定した。

5月18日付の現地紙によると、エジプト政府関係者がイスラエルとハマス双方と直接接触し、停戦に向けた交渉を進めてきた。2014年のガザ紛争の際もエジプトが停戦を仲介した。5月21日付の現地紙は、停戦合意が発効した5月21日午前2時以降、ガザからのロケット攻撃やイスラエルからの空爆は停止していると報じた。

5月16日付の現地紙によると、エジプトは停戦の仲介と並行して、ガザ地区のラファ国境を開放するとともに、16台の救急車を派遣し、負傷したガザ市民をエジプトの病院に収容して治療を提供するなど、事態の収束に貢献してきたという。

5月21日付の現地紙の報道では、エジプトのエルシーシ大統領は今回の停戦提案の背景にジョー・バイデン米国大統領の役割もあったことを挙げ、謝意を表明した。

米国務省外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますは5月20日付で、アントニー・ブリンケン米国務長官がイスラエルのガブリエル・アシュケナジ外相と電話で複数回協議したことを明らかにした。それによると、同長官が近日中に中東を訪問、イスラエルとパレスチナ側、関係各国の関係閣僚と会談し、関係回復への努力と今後の地域の安定に向けた協議を行う予定だという。

(吉田暢)

(イスラエル、米国、エジプト)

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