ロシアが2030年の万博に立候補

(ロシア)

サンクトペテルブルク発

2021年05月10日

ロシア産業商務省は5月1日、2030年の国際博覧会(以下、万博)の開催候補地にロシアが正式に立候補したと発表した。万博は、国際機関の博覧会国際事務局(BIE)の承認の下、国際博覧会条約に基づき、数年ごとに開催国を変えて開かれるイベントだ。開催期間が最大6カ月と長期にわたる登録博覧会と最大3カ月までの認定博覧会の2種類があるが、ロシアが立候補したのは登録博覧会。

ロシア産業商務省によると、計画の概要は以下のとおり。

  • 開催都市:モスクワ市
  • 開催期間:2030年4月27日~10月27日
  • テーマ:「Human Progress. Shared vision for the World of Harmony(人類の進歩-調和する世界への普遍的ビジョン)」

ロシアは2030年の万博に正式に立候補した最初の国となった。ほかに招致を希望する国は、最初の国が立候補してから6カ月以内(2021年10月29日まで)にBIEに申請する必要がある。立候補国が出そろった後は、BIEによる審査を経た上で、BIE会員国による投票で開催国が決まる。モスクワ市によると、投票は2023年に実施される見通し。ロシア以外では、韓国が招致の意向を表明している(2020年12月3日記事参照)。

ロシアは招致に向けて科学技術力をアピールする構えだ。モスクワ市のナタリヤ・セルグニナ副市長は、市内に13万社以上所在する先端技術関連企業や、世界的に評価されているデジタル分野のエコシステムについて言及し、モスクワ市が「科学技術の成果を披露するために最適の都市だ」と述べた(モスクワ市政府5月1日)。

モスクワへの招致が実現すれば、ロシア史上初の万博開催となる。ロシアは2020年、2025年の万博招致で、エカテリンブルクを開催候補都市として名乗りを上げてきたが、いずれもBIE会員国による投票で落選した。

直近で開催が予定される登録博覧会は、2021年10月からのドバイ万博だ(2021年4月19日記事参照)。日本は1970年に大阪万博、2005年に愛知万博を開催し、2025年に大阪万博を再度実施する(2021年3月30日記事参照)。

(一瀬友太)

(ロシア)

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