米加州、12~15歳の新型コロナワクチン予約受け付けを開始

(米国)

サンフランシスコ発

2021年05月14日

米国カリフォルニア州は5月13日、12~15歳の州住民を対象に、ファイザー製新型コロナウイルスワクチン接種の予約の受け付けを開始した(注)。食品医薬品局(FDA)が10日にファイザー製ワクチンの緊急使用の対象に12~15歳を加えることを承認し、12日には疾病予防管理センター(CDC)が同年齢グループへの同ワクチンの安全性と有効性を発表したことを受けた措置となる(2021年5月13日記事参照)。今回の対象年齢の拡大により、同州では約210万人が新たにワクチン接種対象となった。

16歳以上の同州住民は4月15日から全員が既に接種対象となっている(2021年4月23日記事参照)。ギャビン・ニューサム知事は「10代の若者に接種対象を拡大することは、来月に安全に経済を再開するための次のステップだ」と述べた。同州は、6月15日から経済の全面再開を予定している(2021年4月9日記事参照)。

カリフォルニア州によると、同州では1週間当たり約660万回分のワクチンが投与可能で、そのうち250万回分が今回新たに加わった年齢層向けに提供される見込み。これとは別に、地域の薬局や連邦政府認可の医療センターなどでもワクチンが用意されている。

5月12日時点の同州の検査陽性率は1.1%(7日間移動平均)で、累計感染者数は約366万人、累計ワクチン投与回数は約3,300万回となっている。

(注)カリフォルニア州政府のウェブページ外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、未成年者の新型コロナウイルスワクチン接種には、原則、親または法定後見人、親権を持つ成人の同意が必要となる。

(田中三保子)

(米国)

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