米CDC、FDA承認でファイザー製ワクチンの12歳以上接種を推奨

(米国)

ニューヨーク発

2021年05月13日

米国食品医薬品局(FDA)は5月10日、ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンの緊急使用の対象に、12~15歳も加えることを承認外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。これに伴い、米国疾病予防管理センター(CDC)の予防接種諮問委員会(ACIP)は5月12日に緊急会合を開いて、該当年齢への接種推奨の要否について採決を行い、賛成14票、反対0票で接種を推奨するとの結論を出した(「ウォールストリート・ジャーナル」紙電子版5月12日)。CDCのロシェル・ワレンスキー所長がACIPの勧告を受け入れる声明外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを発表したことから、CDCの判断を待っていた各州で該当年齢へのワクチン接種が開始されることになる。

CDCによると、2020年3月1日から2021年4月30日までの期間に、11歳から17歳で約150万人の新型コロナウイルス感染者を記録している。今回の接種対象年齢の拡大に伴い、FDAはワクチン接種者と介護人用のファクトシート外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます医療機関用のファクトシート外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを12歳以上を対象とするものに更新したが、3週間空けて2度目の接種をする方法やワクチンの用量は全年齢で変わらない。

成人へのワクチン接種に関しては、ジョー・バイデン大統領は、7月4日までに成人の70%が少なくとも1回目の接種を終えるという目標を掲げている(2021年5月6日記事参照)。この目標達成に向けてバイデン大統領は5月11日、ライドシェア企業のウーバーとリフトと提携し、同社のアプリを利用したワクチン接種施設への車での往復を7月4日まで無料にするという新たな策を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

(吉田奈津絵)

(米国)

ビジネス短信 551f71584c237bd1