シンガポールからの入国も14日隔離、相互グリーン・レーンは一時停止
(マレーシア)
クアラルンプール発
2021年05月18日
マレーシア保健省は5月10日付通達(注)で、マレーシア入国後の隔離期間を14日間とする新型コロナウイルス変異株確認国にシンガポールを加えることを発表した。5月13日以降にシンガポールから入国した渡航者に適用し、変異株確認国は合計で41カ国となった。
保健省は4月29日、変異株3種が確認された40カ国からの渡航者について、隔離期間を10日間から14日間に延長することを発表しており、これにシンガポールが加えられた(2021年5月6日記事参照)。
マレーシアとシンガポールは2020年8月17日から、公務またはビジネス上不可欠な相互出張を認める「相互グリーン・レーン(RGL)」と、越境通勤者を対象に定期的な往来を認める「定期通勤協定(PCA)」を開始したが、PCAを利用してマレーシアに入国した者も5月13日以降は14日間の隔離が必要となった。
RGLを利用したシンガポールからマレーシアへの入国は5月13日から一時停止した。14日以内の特定のビジネスを目的とした短期出張者の渡航については、RGLではなく、3月開始の短期渡航制度を利用する必要がある。
なお、RGLを利用したマレーシアからシンガポールへの入国については、シンガポール外務省の1月30日付通達により、2月1日から既に停止している。
(注)マレー語のみ。
(田中麻理)
(マレーシア)
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