バイデン大統領の仕事ぶりを過半数が「期待どおり」、米大学世論調査

(米国)

米州課

2021年05月28日

米国コネチカット州のキニピアク大学は5月26日、ジョー・バイデン大統領の仕事ぶりなどに関する世論調査結果外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(注)を発表した。

同調査結果によれば、バイデン大統領の大統領としての仕事ぶりを52%が期待どおりと評価した。期待以上とした人は21%、期待以下は24%だった。支持政党別では、民主党支持者や無党派層はそれぞれ58%、56%が期待どおりと評価しているが、共和党支持者で期待どおりと回答したのは39%だった。

項目別では、同大統領の「新型コロナウイルス対策」を支持するとしたのは65%(支持しない30%)で、4月の調査結果(2021年4月15日記事参照)65%から引き続き高い評価となった。「経済対策」「税制」は、支持するがそれぞれ48%、45%と4割を超えたが、「外交政策」「移民問題」「銃規制」はそれぞれ39%、35%、34%と4割を下回った。

バイデン大統領の各種政策が経済に役立つとする人は38%で、役立たないとする35%をやや上回った。変化なしとする人は、21%だった。

また、次回中間選挙(2022年)が今日実施されたと想定して、下院で過半数を獲得するのが民主党とみる人は49%、共和党とみる人は40%と、民主党が上回った。

共和党支持者にみられるトランプ前大統領の影響力

選挙に立候補する候補者がドナルド・トランプ氏に似通った人を望むかという問いに対しては、53%が望まないとしているが、共和党支持者では85%が望むと回答しており、トランプ氏の影響力が依然強いことを示した。民主党支持者は90%、無党派層は50%が望まないとしている。

2020年の大統領選挙におけるバイデン氏の勝利について、全体では64%が合法的と回答したが、共和党支持者は66%が合法的でないとしている。民主党支持者の96%、無党派層の62%は合法的と回答した。

キニピアク大学選挙アナリストのティム・マロイ氏は、共和党支持者の心情として、「(前回の大統領選挙で)トランプ氏から選挙が盗まれたと信じており、次回の選挙でトランプ氏自身が立候補しないのであれば、同氏に似通った候補者を望んでいる」と指摘している。

(注)調査実施時期は、5月18~24日。対象者は、全米の成人1,316人。

(松岡智恵子)

(米国)

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