バンコク都が新たな規制措置を公表、屋内外でのマスク着用も義務化に

タイのバンコク首都庁（BMA）は4月25日、バンコク都内における新たな規制措置である施設閉鎖指令（公示第25号）を公表した。同日午前時点でバンコクにおける1日当たり新規感染者が1,000人を超えるなど、新規感染者数が増加しているため規制強化措置を講じる。本措置は4月26日に発効し、5月9日まで有効となる。

主なポイントは以下のとおり。

1.以下の主要施設について閉鎖する。

• 学校、教育機関所有施設・敷地・建物（オンラインは可）
• 娯楽・同様の施設、パブ、バー、カラオケなどの施設
• 映画館、劇場
• ウォーターパーク、遊園地、遊び場、子供の乗り物、動物園
• スケートリンク、ローラーブレードリンク
• ボウリング場
• ゲームセンター、ゲームカフェ、インターネットカフェ
• 公共のプール、類似施設
• フィットネスセンター、展示場、会議場
• 博物館、学習・科学センター、史跡、歴史的建造物など
• 公立・私立図書館など
• 保育施設（病院内保育施設などを除く）
• 介護施設（定期的宿泊を許可している施設を除く）
• ボクシングリングやスクール
• 競馬場
• 柔道や格闘技の競技場所
• タトゥー・ボディピアスパーラー、ネイルサロン
• お守り販売所
• （メディカル）エステクリニック・サロン
• 健康事業所（スパ、タイ・フットマッサージ屋など）
• 競技・レース会場など
• 公演会場・施設
• 会議室、宴会場、類似施設
• 美容院、理髪店（ヘアカット、洗髪、整髪可、店内待機不可）
• 公園、植物園
• スポーツ会場（屋内・屋外）、ゴルフコース、ゴルフ練習場
• ウォータースポーツ向けの池

2.以下の管理措置を講ずる。

• レストラン、フードコート、食堂などは午後9時まで店内飲食の営業可。持ち帰りは午後11時まで可。店内でのアルコール消費は不可。
• デパート、ショッピングセンター、モールなどは原則午後9時まで営業可。施設内のゲームセンター、乗り物、遊園地などは営業不可。
• コンビニエンスストア、スーパーマーケット、ナイトマーケットなどは午後10時まで営業可。24時間営業の施設は午前5時から営業開始とする。
• 会議、セミナーは参加者20人以下で実施可。20人を超える場合は許可が必要。

上記規制に違反した場合は、禁錮刑や罰金刑またはその両方が科せられる。

加えて、BMAはバンコク居住者に対し、住宅や宿泊施設から外出する際、屋内外でのフェイスマスク着用を義務化した。違反者には、最高で2万バーツ（約7万円、1バーツ＝約3.5円）の罰金が科される。本措置は、4月26日から発効し、次回通知があるまで有効。

（岡本泰、ナオルンロート・ジラッパパー）