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連邦政府、大規模イベント再開に向けた行程と条件案を発表

(スイス)

ジュネーブ発

2021年04月30日

スイス連邦参事会(内閣)は4月28日、夏以降の大規模イベントの再開に向けた行程と条件案を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

スイスでは、1,000人以上のイベント開催は、新型コロナウイルスの感染拡大が始まった2020年2月末以降、一時的に同年10月に許可されたのを除き、禁止されてきた。今回、感染状況とワクチン接種の進捗次第では、2021年夏に大規模イベントの再開は可能とした。連邦参事会は6月下旬に、イベント開催に関する緩和措置の内容と時期を発表する予定だが、大規模イベントは準備に時間を要することを考慮し、イベント主催者が開催計画を立てられるように安全対策の内容を早急に周知し、また、州政府が開催を許可するための意思決定ツールを提供するとしている。

7月1日からの3,000人超のイベント開催について、各州は5月末から開催許可を出せるようになる。9月1日以降のイベント開催は上限人数が1万人に引き上げられる見込み。ただし、これらは一般に対する行動制限措置の人数や日程とは必ずしも一致しておらず、連邦参事会は大規模イベントの実施が実際に可能かどうかを後日あらためて判断することになる。開催が不可能と判断されるほど感染状況が悪化した場合には、州は開催許可の取り消しや追加の衛生措置を講じる。これについては、春期国会で「コロナ対策法」が改正され、複数の州から多くの参加者が集まる大規模イベントが新型コロナウイルスの影響で開催延期または中止になった場合、連邦政府と州がその経済的損失に対して給付金を支給することができるようになった。具体的には、イベント主催者は、損失額のうち3万スイス・フラン(約360万円、1スイス・フラン=約120円)と残額の20%を負担し、残りを連邦政府州と州が折半し給付金を支給する(支給額は各イベントにつき500万スイス・フランまで)。当該措置は6月1日から2022年4月30日に実施されるイベントが対象となる。

連邦参事会はまた、大規模イベントの開催許可に当たり求められる感染拡大防止措置の実施可能性を検証するため、各州に対して6月に各州3件まで300~600人規模のパイロットイベントの開催を承認できることとした。ここで、ワクチン接種証明・新型コロナウイルス感染症回復証明・陰性検査結果の確認方法や、イベント主催者による現場での自己検査の実施の可能性などが検証される。

現在、連邦政府などが開発を進め、2021年夏までの運用を目指している「COVID証明書」(いわゆるワクチン接種証明書、2021年4月26日記事参照)がスイス国内で普及すれば、これらの大規模イベントへの入場確認には「COVID証明書」が用いられることとなり、管理が大幅に簡素化されることになる。

今回発表された行程案は、5月10日まで議会、各州や関係団体との協議にかけられ、5月26日に正式決定される予定。

(和田恭)

(スイス)

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