衛生緊急事態が13度目の延長、ラマダン期間中は規制を強化

(モロッコ)

ラバト発

2021年04月12日

モロッコ政府は4月8日の閣議で、4月10日まで延長されている「衛生緊急事態」を5月10日までさらに延長すると発表した。2020年3月に最初の衛生緊急事態を発令(2020年3月25日記事参照)して以来、13回目の延長となる。

また、2021年のモロッコにおけるラマダン期間は4月14日ごろに始まり1カ月にわたる見込みで、モロッコ政府は4月7日、ラマダン期間における新型コロナウイルス感染拡大を抑制する強化措置として、夜間外出禁止時間を午後8時~翌日午前6時とすることを発表した。ラマダン期間開始前の夜間外出禁止時間は午後9時~翌日午前6時とされており(2021年4月1日記事参照)、ラマダン期間中の規制措置を強めている。

モロッコ保健省の発表によると、4月8日の新型コロナウイルス新規感染者数は635人、死者数は6人、累計感染者数は50万323人、累計死者数8,873人となっている。ワクチン接種については、モロッコの人口が約3,522万人のところ、4月8日時点で443万3,939人が1回目の接種を受け、うち407万5,290人が2回目の接種を完了している。

(石橋洋一郎)

(モロッコ)

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