国民議会議員選挙の当選者が発表、経済界からも複数選出

(ラオス)

ビエンチャン発

2021年03月12日

ラオスで、第9期国民議会議員選挙および第2期地方議会議員選挙の当選者が3月5日に発表された。

同選挙は2月21日にラオス各地で投票が実施されたもので、選挙管理委員会の発表によると、総人口715万のうち有権者は405万人で、うち397万人(98%)が投票したという(「ビエンチャンマイ」3月9日)。1月に開催された人民革命党第11回党大会での指導部人事の選出(2021年1月19日記事参照)に続く、ラオス国政上の最重要イベントの1つだ。

国民議会議員選挙では、164の定数に対し、224人が立候補していた。経済界からは、ラオス電力公社社長のチャンタブン・スックアールン氏(第15選挙区チャムパサック県)のほか、IT企業データコムの社長で、ラオスICT協会の顧問でもあるタノンシン・カンラニャー氏(第12選挙区カムアン県)、職業訓練学校の経営や医療ビジネスを行うワリー・ベーサポング氏(第1選挙区ビエンチャン首都)ら10人が当選した(各選挙区の経済界からの当選者については添付資料表参照)。女性議員は、ワリー氏を含めて35人(全体の21%)が選出された。

ラオスの国民議会は、1期5年で、支配政党である人民革命党からは独立しており、国民議会議員の立候補に当たっては人民革命党員である必要は必ずしもない。今回の選挙でも、少数ながら非党員の当選がみられた。第9期国民議会は3月22日に招集され、首相および各省庁の閣僚などが選出されるほか、1月の党大会で党書記長(党内序列1位)に選出されたトンルン・シースリット現首相の国家主席就任が正式に決定される予定だ。

(岡田脩太郎)

(ラオス)

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