アルゼンチン政府、国境封鎖措置を3月12日まで再延長
(アルゼンチン)
ブエノスアイレス発
2021年03月02日
アルゼンチン政府は行政決議155/2021号を2月28日に公布し、新型コロナウイルス感染拡大防止を目的とした国境封鎖措置を3月12日まで再度延長を発表した。
国境封鎖措置は、英国などにおける新型コロナウイルス変異株による感染拡大を受けて、行政決議2252/2020号に基づき2020年12月24日に公布された(2020年12月25日記事参照)。今回は同措置の3度目の延長となり、主な内容は以下のとおり。
- 英国発着の直行便の運航は引き続き停止。
- アルゼンチン人、アルゼンチンに居住する外国人、移民局から例外として入国が認められる外国人の入国は、エセイサ国際空港、サン・フェルナンド空港、ブケブス・フェリーターミナルに限る。他方、陸路を通じた入国は、2020年12月25日以前に出国したアルゼンチン人および居住者に限る。
- 入国時にはPCR検査の陰性証明書および7日間の強制隔離を求める。出入国時には出入国の48時間以内にオンライン宣誓供述が必要。入国が認められた外国人は新型コロナウイルス対応の医療保険加入証も提出。
- 関係当局は、到着便数および旅客数を必要に応じて調整および制限ができることとし、米国、メキシコ、欧州からの運航便数は30%、ブラジルからは50%削減する。
- アルゼンチン人およびアルゼンチン居住者、特に60歳以上または基礎疾患を持つ者には不要不急の海外渡航の自粛を求める。
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2020年10月28日付行政決議1949/2020号
に基づく、国境を接する近隣国(ブラジル、ボリビア、チリ、パラグアイ、ウルグアイ)の居住者の観光目的の渡航を認めるパイロットプランも3月12日まで停止。
(山木シルビア)
(アルゼンチン)
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