米ロサンゼルス郡、レストランの屋内飲食再開

(米国)

ロサンゼルス発

2021年03月17日

米国カリフォルニア州ロサンゼルス郡公衆衛生局は3月12日、州政府の経済再開計画(2020年9月8日記事参照)に従い、15日からレストランなどの営業制限を緩和すると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。同郡は経済再開計画で最も経済制限が厳しい「紫色(広くまん延)」段階にあったが、15日から1段階の制限緩和「赤色(かなりまん延)」段階への移行を受けた措置。

ロサンゼルス郡では、新型コロナウイルス感染状況の改善傾向を踏まえ、1月29日からレストランの屋外飲食を認めるなど、一部の経済活動の再開を進めてきた(2021年2月1日記事参照)。今回の制限緩和により、レストランでの屋内飲食がガイダンスPDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)順守の上で2020年7月以来8カ月半ぶりに可能になるなど、さらなる経済再開が見込まれる。

今回の制限緩和措置の概要は以下のとおり。

  • 美術館、動物園、水族館:屋内営業可能(最大収容定員25%までに制限)
  • ジム、フィットネスセンター、ヨガ、ダンスススタジオ:屋内営業可能(最大収容定員10%までに制限)。マスク着用義務あり
  • 映画館:屋内営業可能(最大収容定員25%までに制限)。座席は予約制で、グループ間の距離は6フィート(約1.8メートル)以上確保
  • 小売り、パーソナルケアサービス:屋内営業の最大収容定員を50%まで引き上げ。マスク着用義務あり
  • レストラン:屋内営業可能(最大収容定員25%までに制限)。テーブル間は8フィートを確保し、1テーブルにつき同一世帯6人まで。店内は十分な換気を行い、顧客に接する従業員には、フェースカバーやフェースシールドに加え、N95マスクなど医療用マスクの着用や、一般用マスクの二重着用を強く推奨。店内従業員に対してワクチン接種に関する情報提供や接種機会を提供することを強く推奨。屋外飲食は1テーブルにつき3世帯計6人まで
  • 屋内モール:屋内営業の最大収容定員を50%まで引き上げ。フードコートは最大収容定員を25%までに制限して営業可能
  • 高等教育機関: 安全対策を実施した上で一定の活動(注)が可能。ただし、春学期中、学生寮については現行の制限を継続
  • 学校:州や郡の命令に従った上で、中学校と高校の対面授業を再開可能
    私的集会:屋内集会はマスク着用や互いの距離確保を前提に、3世帯以内まで。ワクチン接種完了者のみの少人数の集まりは、マスク着用や距離確保は不要

テーマパークも再開に向けた動き

大型テーマパークも営業再開に向けて動き出している。ロサンゼルス近郊のディズニーランドとディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー・パークが4月後半に営業を再開する予定と地元紙が報じている。2020年3月から約1年間にわたり閉鎖しているが、再開に向け一時解雇していた1万人以上の従業員を職場に呼び戻す予定という。

(注)詳細は、ロサンゼルス郡公衆衛生局発表のガイダンスPDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)を参照。

(サチエ・ヴァメーレン)

(米国)

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