ワクチン接種者が500万人突破、政府目標を達成

(チリ)

サンティアゴ発

2021年03月23日

チリのピニェラ大統領は3月16日、国内の新型コロナウイルスワクチン接種者(注)が、人口の約26%に当たる500万人を超えたことを発表した。チリにおける国民へのワクチン接種は、2020年12月下旬から開始されていたが、今回、政府が掲げる以下の2つの目標のうち、1つ目が達成されたことになった。

  • 2021年3月末までに感染リスクが高いとされる国民500万人への優先接種を完了する。
  • 2021年6月末までに人口の約80%に当たる1,500万人への接種を完了する。

引き続き、後者の目標達成に向けて、注目が集まっている。

なお、3月16日の英国オックスフォード大学などが運営する「Our World in Data」の統計によると、直近7日間のチリにおける人口100人当たりの1日のワクチン平均接種回数は1.53回で、続くイスラエル(0.89回)を大きく引き離し、世界最多を記録した。

近隣国へワクチンを無償提供

早期からの取り組みにより、さまざまな種類のワクチンの確保に成功しているチリは(2020年12月25日記事参照)、ワクチンの確保に難航するパラグアイとエクアドルの2カ国へ向けて、中国シノバック製のワクチンをそれぞれ2万回分ずつ無償で提供した。これは、2月25日にオンラインで行われた、南米諸国の統合のための枠組みである第5回PROSUR臨時会合の中での合意事項に基づくもので、提供されたワクチンは、両国の医療従事者向けに接種が行われる予定になっている。

この2カ国へのワクチンの無償提供については、年明けから国内の感染者が増加し続けている(2021年3月15日記事参照)中で実施されたため、一部で批判の声も上がった。しかし、民間調査会社アクティバ・リサーチ(ACTIVA RESEARCH)が、3月9日から12日までの期間に国内の18歳以上の男女1,235人を対象に行ったアンケートによると、このワクチンの無償提供に対して「強く賛成、または賛成」と回答した者は62.5%、「どちらでもない」が18.5%、「強く反対、または反対」が19%で、多くが本政策を支持しているという結果が得られた。

(注)複数回に分けての接種が必要なワクチンの、1度目の接種を完了した人数を指す。

(岡戸美澪)

(チリ)

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