感染者の再増加に伴い、首都圏州全域で規制緩和フェーズが後退

(チリ)

サンティアゴ発

2021年03月15日

チリ保健省は3月11日、13日午前5時から、首都圏州全域における衛生措置を規制緩和計画の第2段階(注1)へ後退させると発表した。これにより、国内全345区のうち、約8割に当たる271区〔うち84区は規制緩和計画の第1段階(注2)〕が土日祝日における外出禁止措置の対象となった。チリにおける新型コロナウイルスのアクティブな感染者数(注3)は、2020年12月中は1万人台で推移していたものの、3月12日には3万2,707人に増加しており(添付資料図参照)、政府は衛生措置を強化するに至っている。

また、国内で感染が拡大している状況を踏まえ、国内全土に発令中の夜間外出禁止令の発令開始時間を1時間早め、午後10時から午前5時までとすること、夜間外出禁止令の時間延長に伴ってレストランや商業施設の営業終了時刻を午後8時までとすること、衛生措置第2段階の地域において許可されていたカジノやスポーツジムの営業、イベントの実施を禁止することも併せて発表されている。

(注1)土日祝日のみ外出禁止措置(Cuarentena)が発令されている状態で、5段階ある規制緩和計画の中で2番目に規制が厳しい段階。

(注2)外出禁止措置(Cuarentena)が常に発令されている状態で、5段階ある規制緩和計画の中で最も規制が厳しい段階。

(注3)発症後や陽性確定後、または検体採取後15日以上経過していない感染者または感染疑義者(死者を除く)。

(岡戸美澪)

(チリ)

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