クアラルンプール首都圏など5州・1連邦直轄地、条件付き移動制限令を延長

(マレーシア)

クアラルンプール発

2021年03月23日

マレーシアのイスマイル・サブリ防衛相は3月16日、セランゴール州、ペナン州、ジョホール州、クランタン州、クアラルンプール市の4州・1連邦直轄地で3月19日から31日まで、条件付き移動制限令(Conditional Movement Control Order:CMCO)を延長することを発表した。実施期間が異なるサラワク州でも3月29日までCMCOが続く。州をまたぐ移動については、引き続き全国規模で原則禁止となる。

3月18日までCMCO発令地域となっていた地域のうち、ケダ州、ネグリ・センビラン州、ペラ州の3州は、19日から回復移動制限令(Recovery Movement Control Order:RMCO)に移行したが、ネグリ・センビラン州の1地域、ケダ州の2地域のみCMCOとなる。

CMCO地域とRMCO地域の制限内容は3月18日までのものとほぼ変更はなく、一部の禁止業種・活動を除いて実施できる(2021年3月8日記事参照)。企業の操業についても引き続き、CMCO地域では、管理・事務部門に従事する従業員の出勤率が全従業員の30%に制限される。CMCO地域とRMCO地域の全般的な制限内容は、国家安全保障委員会(NSC)が3月19日付と22日付で発表した「CMCO地域の標準作業手順書(SOP)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)」、「RMCO地域のSOPPDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)」(注)をそれぞれ参照。

3月に入り、全国の1日当たりの新規感染者数には減少傾向がみられるが、CMCOが継続する州・連邦直轄地での感染者数は、RMCO地域と比べると高い傾向にある。22日時点の新規感染者数は1,116人となっており、セランゴール州が最も多い403人、次いでクアラルンプール市が158人と続く。

(注)マレー語のみ。サバ州に関しては、別途定めたSOPPDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)がある。

(田中麻理)

(マレーシア)

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