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高い能力と向学心が魅力、ジェトロがロシア高度人材ウェビナー開催

(ロシア、日本)

欧州ロシアCIS課

2021年03月18日

専門的な技術や知識を有する高度人材の有望な供給源の候補として、ロシアが注目を集めている。世界有数の高度IT人材輩出数や、日本語学習者の語学レベルの高さといった魅力に加え、産官学を挙げた盛んな人材交流を背景に、日本で働くロシア高度人材の数は着実に増加している。ジェトロはオンラインセミナーを開催し、ロシア人高度人材活用の魅力と課題を解説した(3月11日)。

ジェトロ海外調査部欧州ロシアCIS課の齋藤寛課長代理は、日本でのロシア人高度人材の活用状況やその魅力と課題を説明した(地域・分析レポート特集「高度人材の宝庫ロシア:魅力と課題」参照)。労働人口減少が避けられない日本にとって、ロシアは有望な高度人材供給先になる。その理由として、a.高度なIT技術や日本語能力を有する人材が多い、b.向学心が高く、真面目で謙虚さを兼ね備え、日本人との親和性が高い、c.人件費がアジア諸国と同程度に安価なことを挙げた。

ジェトロ・サンクトペテルブルク事務所の一瀬友太所長はロシア人高度人材を取り巻く就労環境を説明した。国内就労環境の魅力の低さから、ロシア人高度人材、中でもIT人材は海外での就労を強く希望している。しかし、彼らの関心は主に欧米企業に向いており、日本での就労意欲は低い。その背景には、高度人材へ向けた日本での就労に関する情報が少ないことを挙げ、まずは情報発信をすることが肝要だと指摘した。

ロシア人を含む外国人の日本での就労支援を行うキャリアバンク執行役員・海外事業部長の水田充彦氏と海外事業部のキム・オリガ氏は、外国人高度人材採用のポイントと外国人留学生の就活事情について解説した。外国人留学生が日本での就職で感じる困難について、a.企業がどのような人材を求めているのか不明、b.入社後の仕事内容が不明確といったことがあるという。これらを踏まえ、外国人高度人材を採用する際には、a.採用したい人物像の具体化、b.外国人材に求めるスキルに合わせた選考の実施、c.住居や銀行口座など生活に必要な手続きの支援、d.日本人社員への教育、e.宗教や文化などに配慮した社内制度の見直し、f.外国人材との交流機会の設定がポイントとなると説明した。

北海道大学国際連携機構副機構長・教授の川野辺創氏と国際部国際連携課産学官連携コーディネーターのロマ-エヴァ・マリーナ氏は、日ロ経済交流の「8項目の協力プラン」に資する人材育成事業「日露経済協力・人的交流に資する人材育成プラットフォーム(HaRP事業)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」や日本企業とロシアの大学による人材育成事例を紹介し、さらなる両国間の経済・人的交流の深化に期待を寄せた。

ジェトロのビジネス展開・人材支援部の鈴木悟コーディネーターは、ジェトロの高度外国人材活躍推進事業の高度外国人材活躍推進ポータルサイト高度外国人材活躍推進コーディネーターによる伴走型支援について説明し、ロシア人を含む高度外国人材の活用に関心を持つ日本企業の参加を呼び掛けた。

(宮下恵輔)

(ロシア、日本)

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