ドイツの低排出ガス車、年初の国内保有台数シェアは1.2%に
(ドイツ)
ミュンヘン発
2021年03月16日
連邦自動車局(KBA)は3月2日、ドイツにおける2021年1月1日時点の乗用車保有台数を発表した。乗用車保有台数は前年比1.1%増の4,824万8,584台となった。
燃料別にみると、ガソリン車は全体の65.2%、ディーゼル車は31.2%を占めた。電気自動車(BEV)は前年比2.3倍に近い30万9,083台となり、全体に占めるシェアは2020年1月1日時点の0.3%から0.6%に増加した。また、プラグインハイブリッド車(PHEV)も2.7倍の27万9,861台となり、全体に占めるシェアは0.2%から0.6%になった。低排出ガス車の乗用車新規登録台数は2020年に急増したものの(2021年1月15日記事参照)、保有台数ベースのシェアではいまだ1.2%にとどまっている。
ブランド別にみると、フォルクスワーゲン(VW)が前年比0.6%増となり、シェア21.0%を占め、最大のブランドとなった。これに、メルセデス、オペル、フォードと、ドイツメーカーまたはドイツに生産拠点を有するメーカーのブランドが続いた(添付資料表参照)。
輸入車ブランドでは、VWグループのシュコダがシェア5.0%の242万994台と最多だった。これに、ルノー(シェア:3.6%、174万4,098台)、現代(2.8%、134万8,290台)と続いた。米国のテスラはシェア0.1%の3万4,389台にとどまるものの、前年比では78.0%増と急増した。また、日系自動車メーカーの中では、トヨタブランドがシェア2.7%の129万4,397台で最多だった。
(クラウディア・フェンデル、高塚一)
(ドイツ)
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