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3月10日から渡航前のPCR検査結果、国際相互認証可能なデジタル証明に

(シンガポール)

シンガポール発

2021年03月03日

シンガポールのビビアン・バラクリシュナン外相は2月26日の国会予算審議での演説で、新型コロナウイルスのPCR検査結果などの健康関連の文書向けに、国際相互認証可能なデジタル証明規格「ヘルスサーツ(HealthCerts)」を開発したと明らかにした。外相はスマート国家イニシアチブ(注1)の担当相を兼務する。3月10日から認定診療所で渡航前のPCR検査を受けた人は、同規格に基づくデジタル検査結果を受け取ることになる。

ヘルスサーツは、首相府管轄下の政府テクノロジー庁(GovTech)と保健省が国際的なデジタル基準に基づいて開発したもので、ブロックチェーン技術を活用している。PCR検査結果などをデジタル化し、相互認証することで、国内外の出入国審査の迅速化を目的としている。渡航予定者は3月10日以降、指定診療所でPCR検査をした後、その結果をデジタル証明書、またはデジタル証明へのURLのリンクを受信できる。渡航予定者は受け取ったデジタル証明を政府の認証サイト(Notarise)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますにアップロードすると、保健省の認証を12時間以内に受けることができる。渡航者は、保健省が検査結果を認証したことを示すQRコードを電子メールまたはシングパス・モバイル(注2)の携帯アプリで受け取り、それを空港の出入国審査で係官に見せることになる。

同外相はまた、ヘルスサーツを将来、新型コロナウイルスのワクチン接種を証明することに用いる可能性についても言及した。リー・シェンロン首相は2月24日に自身のフェイスブックに投稿したビデオメッセージの中で、「ワクチン接種の相互認証について、関心ある国々と交渉中だ。国際的な人の往来再開に向けた必要なステップの1つだ」と述べていた。同国では2月11日時点までに約25万人が1回目のワクチン接種を終えている(2021年2月16日記事参照)。

(注1)スマート国家構想とは、2014年11月に開始したデジタル技術を活用して、人々の暮らしを豊かにし、行政を効率化するとともに、新たなビジネス機会を創出することを目指す国家イニシアチブ。GovTechは、スマート国家構想の執行機関(2019年8月30日付地域・分析レポート参照)。

(注2)シングパスモバイル(Singpass Mobile)は、電子行政サービスにアクセスをすることができるスマートフォンの携帯アプリ。国内の建物や部屋に出入りするのを記録する入退室記録システム「セーフ・エントリー」でQRコードを読み取り、本人を認証するのにも用いている。

(本田智津絵)

(シンガポール)

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